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膝痛(膝の痛み)

膝の痛みで正座が辛い。それでも正座がしたい。

✅正座をしたいと言われる方が多い
 日本人特有の座り方である「正座」。整形外科クリニック時代の時から、「正座が出来るようになりたい。」「正座は無理ですか?」といったお声を聞くことが多く、膝痛の改善のために可能な限り患者さんの希望に応えられるように試行錯誤していた日々を思い出します。
 つい先日、正座をしたい方の施術をしたので、今回は正座についての話をしたいと思います。


✅正座は良いのか悪いのか?
 そもそも正座が膝や身体にとって良いのか悪いのかというのは、一人ひとりの体質や身体の状態などに左右されると思われます。実際に正座が辛いと感じる方がいる一方

で、例えば「正座だと腰が楽」と言われる方もいます。僕自身の経験で言えば、中学生の時に膝の皿の下の骨が突出してくるオスグットシュラッター病(成長期に多い)になってしまいましたが、その時期の正座はかなりの苦痛を伴いました。しかし、大人になってからいつの間にか正座は大丈夫になっています。

 つまり、正座をすることに支障がなく、身体の調子が良ければ正座をしても良いというシンプルな結論に至ります。数年後、数十年後はどうなのかという事にもなりますが、人の身体は個人差が大きいので、大丈夫な方はかなり高齢(100歳近くでも)になっても正座は可能ですし、正座を好む方もいらっしゃいます。


✅無理なく正座をするためには
 正座をするためには、まず膝の関節が良く曲がる必要があります。また、足関節の柔らかさや足部の状態も影響しますし、全体的な視点でみると、身体全体の柔軟性や筋肉の働きが整っていることが望ましいのです。先日、施術を行ったお客様の例を挙げれば、「太ももの皮膚の動きの低下」「足の裏の筋肉の柔軟性と筋力の低下」が部分的な原因になっていました。

 この時は、「身体の前面」に連なっている複数の筋肉(大胸筋、腹筋群、腸腰筋、大腿四頭筋など)を同時にストレッチする方法が良い変化を得られました。膝の周りを含んだ身体の前面の筋肉を同時にストレッチしながら深呼吸をしてもらうのですが、ストレッチ後は正座が楽に行えるようになります。


✅筋肉と内臓の関係も重要
 身体の柔軟性に関して、筋肉が必要以上に緊張していると良くないのは分かりやすいと思います。内臓の調子が悪く、働きが低下している場合、その内臓に応じた特定の筋肉の異常が生じやすく、多くの場合で過剰な筋肉の緊張が生まれてしまいます。

 これまで学んできた事や経験を踏まえた個人的な考えになりますが、膝関節の周囲の筋肉であれば心臓・胃・小腸・大腸などが関係してくると思われます。当然、個人差もあるので一概には言えないのですが、内臓と筋肉の関係性を頭に入れながら施術をすることは重要で、ツボ(経穴)を上手に活用することが1つのポイントとなってきます。