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後遺症

コロナ後遺症への施術

 

 新型コロナ感染症、数年経過してようやく落ち着いてきた感じがしますね。まあ、医療・介護現場とでは温度差があると思われますが。

【コロナ後遺症に対する施術を初めて経験】
 実は今年の8月に以前から施術を委託されているリハビリ×リラクゼーションサロン「ブルーガーネット」のセラピストさんが、新型コロナに感染してしまいました。発熱や喉の痛みなどの症状が治まって、仕事復帰してからも頭痛、強い倦怠感、味覚・嗅覚の低下などの後遺症にかなり悩まされているとの事で、初めてコロナ後遺症に対する施術(脳リハビリ)を行いました。

 どの程度、効果があるか、未知数でしたが、想像以上に施術後の経過が良く、2回の施術で80〜90%は改善したとのお声をいただいております。ちなみに今回の施術ではテープが効果的で、テープを外すと頭痛が出やすく、テープが大活躍してくれました。(テープは詳細な検査でポイントを確定しています)

また、施術前は脈拍が常時90〜100でしたが、初回施術後から脈拍は落ち着きました。

【イベント出店時に再びコロナ後遺症の施術を行う】
 その後、イベント出店時に新型コロナ感染症の後遺症で味覚と嗅覚が低下しているお客様の施術をする機会がありました。右の脳の疲れと、呼吸に関する問題がいくつかあり、呼吸機能の調整後に、反応のあった左腕のツボにアプローチ。腰痛もあり、腎臓が疲れていると考えられ、腰部や骨盤にもアプローチ。

 施術前後の嗅覚はコーヒーの匂いで確認し、20〜30%から70%程度に改善したとの事でしたが、コーヒーを飲むと再び嗅覚が低下します。その後も施術を続け、一時的に嗅覚が回復する場面もありますが、コーヒーを飲むと嗅覚が低下する状態。

 嗅覚と味覚が密接に関係していることが良く分かる反応であり、嗅覚と脳のつながりが悪い印象を受けたので、今後の課題として重要です。

 なお、腰痛は「めっちゃ痛くないです😆」との事でした。

【コロナ後遺症の原因や改善のための施術】
 2例だけですが、コロナ後遺症の方の施術を経験し、これまで行ってきた施術(脳リハビリ)がそれなりに通用するということが分かりました(個人差は大きいと思いますが)。

 脳リハビリは脳と自律神経の改善を重要視した施術なので、コロナ後遺症の原因として血流(脳血流)の問題やそれに伴う脳の酸素不足などが挙げられると思います。そのため、脳と自律神経の状態を調整することが重要になるのですが、ツボに対する刺激が改善に役立つと感じています。ツボ刺激によって特定の脳の領域の血流が増加することは、fMRIによる研究で分かってきているので、ツボ刺激で変化があるということは、やはり脳の血流に問題が生じやすいことを表していると考えられます。

 そして、脳の血流が低下すれば、当然のことながら脳や脳を中心とした神経系に問題が生じて、様々な身体の不調につながることは容易に想像がつくと思います。また、コロナ後遺症では嗅覚の低下がよく問題になりますが、嗅覚(匂い)の情報は、視覚や聴覚などと違って、脳の大脳辺縁系というところに直接入るので他の感覚と比較して嗅覚に問題が生じやすいのではと考えられます。

2023年9月に電子書籍を出版しました。タイトルは「人生を変える脳リハビリ」です。

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